lanケーブルは見た目には全て同じように見えますが、実はその構造にはそれぞれ違いがあり、用途に応じて使い分けることが必要となります。

ネットワーク機器が高速化しその通信も非常に高速化しているため、用途に合わないものを使用すると通信上の不具合が発生する恐れがあり、システムトラブルの原因となることが多いためです。

一般的なlanケーブルはカテゴリー5と呼ばれるメガヘルツ帯を中心とする通信に適していますが、最近では非常に高速のスイッチが行う必要がある高速通信を行うことが多く、この場合ではカテゴリー5のlanケーブルでは内部のインピーダンスなどが比較的高くなってしまうことからスイッチングに追従できず信号が正常に伝達できないことがあるためです。

そのため高速な通信を行うシステムに対してはカテゴリー6やカテゴリー7のlanケーブルを使用することが重要となっているのです。さらにシステムの電流容量もlanケーブルの選択に大きく関わってきます。

電流容量が高い通信機器に対しては比較的大きな電流を流すことができるケーブルを使用することが求められ、一つ一つの芯線が大電流を流すことに対応しているケーブルを選ぶことが必要です。ケーブルには芯線が太いものや細いものがあるため、その種類を見極めて選ぶことが重要となっています。これらの様々な用途に適合したものが販売されるようになっていることから、その中から最適なものを選び使用することが必要となるのです。